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映画『ハンナ・アーレント』を見た

尊敬する藤井聡先生が、反グローバリズム国際会議でもチャンネル桜の討論でも触れていた映画『ハンナ・アーレント』を見た。といっても、ドイツでは半年以上も前に公開された映画なので映画館ではなくクリスマス・プレゼントでもらったDVDで観賞したのである。




見て実に不愉快な後味が残った。

理由その一、ハンナといわず他の役がらたちが終始喫煙していること。ヘビースモーカーだったというハンナを表現しようとしたのだろうが、いかにもやりすぎである。

理由その二、ハンナが授業中に、学生からアメリカについての感想を問われて、「パラダイス」と答える。ハンナが本当にそういったのか?それほど皮相な人間とは思えないのだ。「やっと人間の社会にこれた」くらいの答えであれば大いに納得したのではあるが。

理由その三、フェミニズム臭いこと。とくにハイデッガーを故意に貶めた表現は卑怯である。

気づいて見ればハンナ役の女優バルバラ・スコヴァと監督マルガレーテ・フォン・トロッタは、映画『ローザ・ルクセンブルク』(原題、Die Geduld der Rosa Luxemburg ローザ・ルクセンブルクの忍耐)のコンビではないか~



その過激な共産主義革命思想を社民党ワイマール革命政府から疎まれ、そして反革命派に暗殺された(社民党が売ったという説がある)革命家をいかにもドイツ風なザッヘリッヘ(即物的)な表現で描写したフィルムであった。

あれを見たのはたしか当時臨時に滞在していたハイデルベルクではなかったか?

当時、ドイツ語ができなかったわたしは家内から逐一翻訳してもらうわけにもゆかず、ただおおよその成り行きを見ているしかなかった。それゆえか見た後の感想は実に不愉快なものだった。

しかしその不愉快さを今回の新作でもまざまざと思い起こしたのは、あのフィルムのせいではなく、監督と女優への違和感であると、今回やっと理解できたのである。

はっきりいおう、この監督と女優は嫌いだ。ドイツ女のネガティヴな一面を表象しているからだ。どうとは言わぬ、映画のこんな感じ、と受け止めてもらえば結構だ。ドイツに暮らしているとこういう女たちによく出会って辟易する。無論、普通の親しみやすい女たちもいるのであるが。

それでも、藤井先生が指摘された思考停止(unable to think, ドイツ語では unfähig zu denken)については、この映画からそのキーワードを取り出された先生の意とされるところをかみしめることができる。





わたしとしては、アイヒマン個人の罪を問うユダヤ人をはじめとする凡庸な人々に反して、ハンナが全体主義というシステムの構造を指弾するその姿勢には好感をもった。それがハンナ・アーレントという思想家の核心だからである。それはこの映画のただひとつの見るべき点であろう。

問題は「悪の凡庸さ」ではなく凡庸さ一般なのである。


「悪の凡庸」が導く全体主義というシステムをささえるのは国民を捨てて人民となる人々の凡庸さなのであるから


全体主義はイデオロギーの如何を問わないシステムである。ナチズム、スターリニズム、マオイズムだろうとそれぞれそのイデオロギーの核は異なっているが一様に全体主義である。

また日本が直面するもうひとつの全体主義である反日ファシズムはその淵源として「華夷秩序」の世界観が彼らの深層意識にあることは明白である。またそこに米国も含めて考えれば、反日思想とは日本を畏怖し抑え込もうとする思惑が核にあると帰納できよう。


一方、今もっとも注意すべきはグローバリズムだが、それは金融資本主義を核とする全体主義だ。われらは一丸となってこのシステムを崩壊させねばならない。

こんな結論が導かれたのは、藤井先生のレクチャアがあったからであろうか、とすると、わたしは独立思考していないことになる。

思考する悩みは尽きない・・・・・凹凸

















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  1. 2014/01/06(月) 09:42:22|
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マルサの女2 ー 伊丹 十三

前回の『マルサの女』は、公開翌年に今は亡き飯田橋佳作座で見たのだったが、この『マルサの女2』は未見のまま今に至ってしまった。

 

こうしてPCで見られるとは当時考えもしなかった。便利といえば便利な世の中になったものである凹凸

 

 

公開日: 2013/02/18

マルサの女2』(マルサのおんな2)は、1988年1月15日公開の日本映画。伊丹­十三監督。前年の1987年に公開され大ヒットとなった『マルサの女』の第二弾。
マルサ(国税局査察部=査を○で囲んでマルサ)に勤務する女性査察官を主人公に、宗教­法人を隠れ蓑に巨額の脱税を働く救いようのない地上げ屋や、その背後に潜む邪悪な権力­者たちとマルサの攻防を描いている。
伊丹にとっては「前作はマルサの入門編」であり、本当に描きたかったのは今作であると­いう趣旨を述べている。

  1. 2013/08/24(土) 14:52:00|
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【映画】マルサの女 ー 伊丹 十三

消費税増税の前に脱税を摘発したほうがええんじゃね

 

 

 

 

公開日: 2013/04/20

マルサの女』(マルサのおんな)は、1987年公開の日本映画。
監督と脚本は伊丹十三。マルサ(国税局査察部)に勤務する女性査察官と、脱税者との戦­いをコミカルかつシニカルに描いたドラマ。

第11回日本アカデミー賞(1988年)最優秀作品賞・最優秀主演男優賞(山崎努)・­最優秀主演女優賞(宮本信子)・最優秀助演男優賞(津川雅彦)と、この年の同賞をほぼ­総なめにした。

  1. 2013/08/21(水) 23:44:00|
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【映画】Les Aventuriers 冒険者たち (日本語字幕 Film Complet)

  1. 2013/08/13(火) 17:01:00|
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【映画】トウキョウソナタ

  1. 2013/08/13(火) 13:58:00|
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プロフィール

丸山光三

Author:丸山光三
世界は変容する。変容させようとする力が作用するからだ。しかし、かってにそうはさせまいとする吾等の力を示そう。世界はやつらのものではなく、けっきょくは吾等のものであるべきだからだ。

イザ・ブログ消滅にともない<丸山光三或問集(旧マルコおいちゃんのヤダヤダ日記)><アムゼルくんのブログ>を吸収合併。

ついでに忍者ブログの<ドイツ生活ああだこうだ事典>もこちらへ吸収合併凹凸

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