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習近平、「失われた世代」からでる最初の指導者になるか?


4・<政治的正確>

「中央と一致を保つ」と革命伝統を尊重することが彼のモットーのようです。

 

「六四虐殺の際は、彼は福建省寧徳県の書記でしたが、ある若い作家が『河殤』(ほとんど死滅した古いシナ黄河文明を捨てて西洋近代文明を取ることを提唱したTVシリーズ。『シナにつける薬』でも取り上げたことがありました)のごときTV脚本を発表することをやめさせたこと。また、妻に戒厳部隊を慰問させたこともあります。」

 

また、上海の指導者へ降り立ったさいの第一の公開活動は、主な官員をひきつれ中共一全大会会場跡を参拝したことでした。それは中央組織部の「王を造る者」(後継者養成者)に見せるためだったのです。

 

以上に見てきたような彼の特徴から見て取れるのは、韜晦して身を沈め機会を待つ男、また誰とでも協力でき誰からも受け入れられやすい男、また細心の注意をはらい身を処す、という官僚指導者にふさわしい風格をもっている(かも知れない)人物の姿です。

 

金鐘氏は、

われわれがTVの画面上で習近平の笑い顔と声を見るとき、親しみやすいものがあります。胡温と比べて確かにちがった気質があるのです。彼には胡錦涛のようなポーカーフェイスはなく、また温家宝のようなわざとらしさもありません。比較的自然な、気安い、人情味があるのです。魅力とまではいいませんが。」

と習近平を描写しています。まあ、これは近距離観察の成果なのでしょう。

 

最後に金鐘氏は、彼にはすくいがたい致命傷がある、と述べています。

 

それは学歴です。

 

彼は、小学校卒業資格しかないまま、清華大学に推薦入学し卒業しました。そして修士の資格もないまま、福建省長時代の2002年には、清華大学法学博士の学位を得ています。しかもその学位論文とは「中国農村市場化建設の研究」というもので、法学とは無関係のものです。

 

いわば、学歴詐称ともいうべきものでしょう。テクノクラートたちによる集団指導という中共現指導部のなかで学歴が見劣りのないようにという配慮から取り繕われたものでしょうが、いかにも安物の鍍金細工のようです。

 

前にも述べたように、習近平はシナ版「ロスト・ジェネレーション」(失われた世代)です。「文革」の混乱ゆえろくな教育も受けられず苦難をなめた世代です

 

文革」以前に大学教育をうけソ連や東欧への留学経験を経た現指導者たちと、やがて登場する「文革」以降に大学をで、いかも西欧留学も経験したあたらしい世代のハザマにたって学歴のなさで引け目を感じるのが習近平たちの世代です。

 

しかし、金氏があげたような胡温のいかにもテクノクラート然とした冷たさよりも習近平の無学ではあるものの民衆の世故に通じた風貌性格のほうが、口先で百万遍「和諧社会」を唱えるよりも、実際にそのような社会を形成するに効果的かもしれません。

 

習近平の特徴である大人風の奥の深さ、ゆったりとした落ち着き、親しみやすさ、誰にも受け入れられやすい作風と形象などは、大国を治めるにふさわしいものである、と、そしてわが国にとっては扱いにくい敵となりそうな人物である、とわたしは感じます。

 

民衆の間で中共への不満と無関心が深刻化する現状では、彼のような民衆に受けがよさそうな人物がたって民衆をひきつけることは、より重要な意味をもってくるような気がしてなりません。そのとき、彼の無学さは民衆にとってはより魅力的な親しみやすさとなるかもしれません。


それこそ彼の若きころの不運が幸運に転化した「人間万事塞翁が馬」の命運がはこれからも彼を待っているのかもしれません。つまり金鐘氏の予想とは逆に彼の「致命傷」が大きな長所とみなされるかもしれない、ということです。

 

およそシナにおける革命指導者たちは無学こそが取り柄でした。学のある秀才などという輩は指導者に奉仕する役割をもたされただけでした。中共の「革命」もまさにそのようにして農民出身の毛沢東によって指導され「成功」したのでした。

 

毛沢東が主観的に、あまりにも主観的に引き起こした「文革」は、その表面的な目的として「革命の後継者を育てる」ことにありました。

 

毛の主観的願望と合致するかどうかは別として、「文革」の混乱の中から育ってきた習近平のような人物がいま後継者として権力の頂上に立たんとしています。

 

毛沢東はこの「革命後継者」を見て、はたしてどんな感想をもつのでしょうか?興味は尽きないところです。

 


香港特区政府の高官たちに訓示をたれる習近平

『開放』ホームページより転載

http://www.open.com.hk/0808p56.html


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  1. 2008/08/29(金) 23:08:00|
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世界は変容する。変容させようとする力が作用するからだ。しかし、かってにそうはさせまいとする吾等の力を示そう。世界はやつらのものではなく、けっきょくは吾等のものであるべきだからだ。

イザ・ブログ消滅にともない<丸山光三或問集(旧マルコおいちゃんのヤダヤダ日記)><アムゼルくんのブログ>を吸収合併。

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