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変容する世界

周恩来、毛の宿敵として、その2

容量が大きいためか、どうも画面が乱れるので、あたしのコメントの部分を別エントリーとし、「その2」としてここにアップします。

大島編集長さま、
はじめておじゃま致します。

オットー・ブラウンの回想録は、ドイツのシナ学(Sinologie)における基本文献のひとつです。
彼は毛をさげすみ、
周恩来を持ち上げています。それもそのはず、両者とも(引用注、ブラウンと周)コミンテルンの意を受けて活動していたのですから当然です

そして毛のオットー・ブラウンに対する批判はすなわち
周恩来への批判でもありました。1935年1月の遵義会議は、オットー・ブラウンから軍事顧問の実権を取り上げ、毛が軍事上の実権を握ったクーデターでしたが、実は軍事指揮の実権を奪われたのは、オットー・ブラウンではなく、周恩来だったのですそれまで周は、北伐以来一貫して共産党の軍事部長(今で言えば、中央軍事委員会委員長でしょうか、引用注、「主席」の誤りすべての軍事行動の責任者だったからです。「長征」にいたる以前、周は毛の粛清さえ謀ったこともあります。

しかし、それ以後、周は再度の奪権をあきらめ毛に忠誠を誓います。その潔さを受け止めた毛は、党史上は周の面子をたて、今のような「長征」史に捏造書き換えられたのです。しかし、本心では毛は周を最後まで信用せず二度と軍事に関わらせず、しかも
国務院総理という激務を与え続け、消耗させ続けました周の最後の反撃が十全大会の「四つの現代化」路線でした。結果的には、それは大衆の支持をうけ「四人組」逮捕につながっていきますが、それは後日談です。

この周と毛の確執は、司馬長風という香港の作家が著した『
周恩来評伝』(和訳,太平出版)にも記述されています。

長々と失礼しました。更なるご健闘をお祈り申し上げます。


注, 
オットー・ブラウンの回想録
Otto Braun
 Chinesische Aufzeichnungen (1932-1939)、East BerlinDietz Verlag, 1973

 

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  1. 2006/10/23(月) 13:02:00|
  2. China(シナ)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
<<おいちゃん路線転換か? | ホーム | 周恩来、毛の宿敵として>>

コメント

No title

活動開始ですか?誰も書いてなかったから今朝も気が引けて。え~、いつも立派なエントリ有難うございます。むじゅかしい。
  1. 2006/10/24(火) 09:03:00 |
  2. URL |
  3. torisan #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

あ、どうもすいません。でもとりさんって肉屋さんですね、あ、まちがえた、皮肉屋さんですね。(苦笑)
  1. 2006/10/24(火) 09:14:00 |
  2. URL |
  3. 丸山光三 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

とりはいちおう肉屋で売ってるかと思いますが。
まじめにおべんきょしてますよ。こほん。
  1. 2006/10/24(火) 09:32:00 |
  2. URL |
  3. torisan #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

非常に興味深いお話ありがとうございます。このような話は知りませんでした。もっと勉強せねば。
http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E5%2591%25A8%25E6%2581%25A9%25E6%259D%25A5/" class="keyword">周恩来は抜群のバランス感覚で中南海に居座り続けましたが、それが狡猾さと写り個人的にはあまり好きでなかったりします。
潔く諫言し失脚した彭徳懐の方を好むのは、私がまだまだ青いからでしょうかね(笑)
  1. 2006/10/24(火) 14:54:00 |
  2. URL |
  3. タソガレ #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

タソガレさん、
http://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E5%2591%25A8%25E6%2581%25A9%25E6%259D%25A5/" class="keyword">周恩来は欧州では当時ジェネラル・チョウといわれ、軍人として有名だったそうです。朱徳を入党させたのも周でした。だから、周死亡の後、死の床にあった毛が死亡した後、周の仲間である朱徳が人心をあつめることを警戒した「四人組」は、76年7月朱徳を暗殺してしまいました。もっともこれはそういう説があるというに過ぎませんが、シナの人民はみな信じていますよ。

そういうわけで周が倒れなかったのはhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E3%2583%2590%25E3%2583%25A9%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B9/" class="keyword">バランス感覚だけではなく、軍の強力な支持があったためです。だって、健軍記念日の7月一日は南昌蜂起を記念するものですが、それを指導したのは周だったんですから。周こそ紅軍の設立者であり、1935年1月の遵義会議までの軍事指導者だたのです。
毛はそれを簒奪したのでした、そして毛は周の実力を知るゆえに周と合作する道を選んだのだと考えます。

彭徳懐はさっぱりして男らしいですが、それゆえに敗者となってしまいました。周からみれば、無責任な男にみえたでしょうね。あたしも好みでいえば、もちろん彭徳懐です。
  1. 2006/10/24(火) 15:10:00 |
  2. URL |
  3. 丸山光三 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

なるほど。再び興味深いお話ありがとうございます。
お世辞にも成功であったとは言いがたい南昌蜂起の日を建軍節とし部隊名(八一)にまでしているのを訝しく思っていたのですが、それだけ軍の周への支持が強固であったということなのですね。大きく認識が変わりました。
てっきり南昌蜂起の失敗でhttp://www.iza.ne.jp/izaword/word/%25E5%2591%25A8%25E6%2581%25A9%25E6%259D%25A5/" class="keyword">周恩来は軍から干され、以後関わらなくなったのかと思っていました。とんでもない勘違い。

ブログの路線変更を思案なされているようですが、変更されてもこの手のお話をたまに挟んでいただけると大変ありがたいです。
  1. 2006/10/24(火) 16:19:00 |
  2. URL |
  3. タソガレ #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

No title

タソガレさん、
そう八一の誤りです、ご訂正ありがとうございます。七一は建党記念日でした。
でも南昌蜂起は失敗でしたが、それなりの意味ある行動だったので建軍記念日になってるわけです。それは何かって言うと武力で国民党クーデターへの不服従を表明したってことです。
でもコミンテルンの指示はあくまで「国民党内で闘争せよ、国民党をのっとれ」だったので、周は仕方なく「国民革命軍」の旗で蜂起したのでした。だから、ほんとは紅軍の建軍ではないのですが、そこを歪曲するのがシナらしいですね。

周は広東の客家人地帯まで撤退したところで部隊から離れ、上海にいって、その後のいわゆる「左翼急進路線」を、もちろんコミンテルンの指示に従い指導します。ですから、世に言う「王明路線」も周の指導です。この辺もやっぱり歪曲された歴史しか公認されていませんね。
  1. 2006/10/24(火) 16:35:00 |
  2. URL |
  3. 丸山光三 #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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世界は変容する。変容させようとする力が作用するからだ。しかし、かってにそうはさせまいとする吾等の力を示そう。世界はやつらのものではなく、けっきょくは吾等のものであるべきだからだ。

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