習近平はどうやら江沢民派一掃はできぬままに全人代を迎えることになった。なぜそうかといえば、薄熙来の裁判を開廷し、年来の挑戦者である薄熙来の命運を絶ち、同時に腐敗の象徴である江沢民を暗に裁くことが出来なかったことからそれが知れるのである。
表面上は党と軍および武装警察を一手に掌握した習近平だが、シナ式の面従腹背を清算できていないようだ。
また尖閣問題では、いままでの日本の指導者とはことなるわが安倍総理の強い姿勢と巧妙な情報戦に振り上げたこぶしの落としどころが見出せないままである。
六四虐殺後に統治の危機を迎えた中共は、愛国主義という名の反日政策で生きのびを謀ったものの、昨秋の反日テロと「経済制裁」による日本企業のシナ離れと日本からの輸入に頼った生産という産業構造による現実に直面して、指導部は反日政策の見直しをしたいはずだ。
しかしここでも妨害勢力は江沢民一派とそれによりそう利権集団である。
習近平は、二つの百年、すなわち2021年の中共設立100周年と、2049年の中華人民共和国建国100周年を引き合いに出し、
「全ての党員の能力が絶え間なく向上する場合のみ『ふたつの100年』と中国国民の大きな復活の『夢』が現実の物になる」
と、党幹部を育成する中共中央党校80周年式典向け演説で述べたという。
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これは汚職や腐敗に対する戦いを堅持するというコンテクストで述べられたものらしいが、2049年まで中共が維持できるという立派な楽観主義である。
しかし何度も述べたように、「汚職や腐敗に対する戦い」とは具体的には江沢民一派に対する権力闘争の別名である。
それを継続するということは、未だこの権力闘争にかたがついていないことを物語っている。
全人大での人事が注目される。規定方針通り国家主席に習が、国務院総理に李克?が座るであろうが、他の人事の妥協具合で権力闘争の結果を見ることが出来る。
その上で、さらなる権力闘争が展開されるのであるが。
Author:丸山光三
世界は変容する。変容させようとする力が作用するからだ。しかし、かってにそうはさせまいとする吾等の力を示そう。世界はやつらのものではなく、けっきょくは吾等のものであるべきだからだ。
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