「いずれにしても、今、地球はメーソンの二大系統の綿密な網の目で覆いつくされようとしている。アメリカを頂点とするアングロサクソンメーソンは数をもって優勢を誇り、大陸メーソンはパリに集るホメイニ師の如き反体制、革命指向の人々の良き亡命先であり、中東紛争の武器提供者としての位置にある。二者をつなぐ地下道として役目を果たしていると思われるスコテッシュライト最高会議は、アメリカにどっしりと腰を落着けている。
この複雑きわまる国際政治にもまれている東海の島国日本は、戦後四〇年の歳月のうちにすでにメーソン化の思想的下地は仕上がった感がある。」こう犬塚きよ子が記したのはすでにもう25年前のことになった。当時は今から振り返れば冷戦末期ともいえるころでちょうどゴルバチョフがソ連の指導権をにぎり中共の「経済開放改革」も軌道にのったころだった。
そのころ日本が「
メーソン化の思想的下地は仕上がった」とはわたし個人はまったく考えようもなかった。多くの人々がそうであったと思う。それこそ
「メーソン化の思想的下地」そのものであったのだ。
あれから25年たって、磐石の世界帝国を築いたかに見えた米国も凋落著しく、また日本は昨秋いらいすでに「メーソン化革命」の実施段階に突入してしまった。いわゆる国民多数が選択した「政権交代」によるものであるが、それも
「メーソン化の思想的下地」があってこそのものだったのである。
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