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香港の平和デモと北京の権力闘争のドッキングについて

前回のエントリーから随分と間が空いてしまった。当方のブログへの意欲が喪失しているためだ。
しかしFacebookでは少数の友人知人に向けて連日書いてはいる。

香港情勢が緊迫しているので記録のためFBで書いたものをこちらへ転載しておく。時間を遡及する配列であることにご注意ください。


【10月3日】
石涛氏が指摘するように、習近平の父・習仲勳は1989年六四の武力鎮圧には最後まで反対し、その後は北京を離れ広東へ移住二度と北京に帰らなかった。その怒りや思想を息子近平は家庭内で直接肌に沁みて知っているはずである。一方、江沢民派は習近平をして香港民衆に発砲するよう迫っている。国慶節祝宴で六四虐殺の際の総理で行政責任者・李鵬が同席していたことから香港人・シナ人はそう受け止める。

しかしこれは習近平にとっては追い詰められた窮地ではあるがチャンスでもある。もし彼がシナのがゴルバチョフになろうという真意を持つ人間なら今回の事をもって一気呵成にその抱負を成し遂げることもできよう。六四虐殺の真逆を行えばいいのである。あの時の趙紫陽と鄧小平の関係と、今の習近平と江沢民の関係を比較すれば習近平の優位は歴然としている。

習近平が本当のところいかなる人物であるのか、われわれは間もなく知ることになろう。今回の件は将来書かれるであろう歴史の前の試金石である。シナ人ならきちんと襟を正すところだ。結局のところ党益を優先するのか国家国民の利益を優先するのかの分かれ道に立たされた習近平なのである。

さて、一方香港では周潤發や劉德華が民衆の側に立って発言している。香港民衆社会では彼らの吸引力は強く、また芸人側でも民衆の支持なくしてその芸能活動は成り立たない。もちろん今後はシナ大陸の市場を失うことを覚悟した上での発言であろう。実に男らしい人間らしい決断である。

その一方ジャッキーチェンはだんまりを決め込んでいる。下手にはしゃぐと麻薬所持で逮捕された息子が死刑にされかねないゆえそれもむべなるかな。しかし彼はこれまでシナのプロパガンダへの関与が多すぎた。また今回のように他の芸人と連帯できないような様では民衆からは今後そっぽをむかれるは必至であろう。彼には、今まで魅力的な映画の数々をありがとう、とお別れをする秋となった。




【10月2日】
石濤氏の分析では6月10日に発表された《“一国两制”在香港特别行政区的实践》白書こそ今回の香港をめぐる騒乱の導火線だったという。つまり習近平が仕掛けた「反腐敗」という権力闘争に江沢民派が反撃のため利用したのが香港だった。香港基本法に定められた普通選挙、一国二制度の概念に対して新たに「一国」を強調し安全保障と国益のため外部勢力が香港の特殊な地位を利用して反シ工作をすることに警告を発するものだった。いわば香港民衆と英米にたいする扇動である。香港で騒ぎが起これば党内は対外的に団結してみせねばならず権力闘争は停止する。追い詰められた江沢民がその手を使ったということだ。さて習近平の次の一手や如何?

CCP メンバー

【10月1日】
VOAが伝える江沢民が国慶節祝賀会に露出した時の様子。足取りもしっかりと健康そうに見える。香港情勢を踏まえ党指導部の団結を内外にアピールするため、とはいうが緊迫した生きるか死ぬかのレヴェルにいたった深刻な党内対立が垣間見える習近平と江沢民の表情である。




青山繁晴氏のシナ情勢に対する知識と見識は相変わらず貧しい。香港平和デモに対する催涙ガスを用いた「鎮圧」は習近平が命令したものだ、という。香港や海外華人のシナ語媒体は習近平に武力鎮圧を建議した香港行政長官・梁振英を激しく批判し建議を強く否定したのが習近平だという。それとは遠く離れたというよりむしろ真逆というべき見解がいったいどこから湧き出るのだろう?米国がこの問題に対して腰が引けているという見方も奇妙だ。裏で策動中ゆえ表ではだんまり、という見方がなぜできないのか?氏のリソースはますます怪しく思える。


2014-10.01 青山繁晴 水曜アンカー 提供:別寅かま... 投稿者 kigurumiutyuujin


石涛氏の分析では昨日の国慶音楽会に江沢民がその派閥の主だったボスたちを引き連れて露出したのは権力闘争の妥協の産物ではなくそ激しさを表すもので、闘争は継続中であり結果はまだ出ていない、という。この江沢民一派の揃い踏みが表すものは追い詰められているのは習近平で何事かの決断を迫られるだろう。

一方香港情勢だが、石涛氏は鎮圧前の1989年6月の北京とそっくりで中南海側の情勢も1989年同様その内部は激しく対立している、と述べている。また、結果は、香港が最初のドミノ牌となってその後陸続と大陸内部へドミノが倒れ共産党独裁を倒すだろう、希望的な観測をしている。

また、欧米の見方として香港民衆の闘争をダビデがゴリアテを倒した旧約の故事に譬える見方を伝えているが、これはパレスチナの2000年以来のインテファーダの際も用いられた比喩であり、密かに香港の民主運動の背景を物語っているとわたしは考える。

それはともかく、江沢民派の番頭で太子党のボスでもあった曽慶紅は1997年の香港「祖国復帰」から2007年まで香港を掌握しており、その際扶植したものたちが現行の香港指導部であるから、香港当局の民衆に対する措置は江沢民派が行っているとみて間違いはない。

いま目前で行われている香港民衆の抗議行動はすでに直接中南海の権力闘争に結びついている。これまで江沢民派を一人また一人と狙い撃ってきた習近平指導部は江沢民体制を崩せておらず、江派の反撃に逢い今次の音楽祭で江沢民が習近平のそばに直接座るという要求を呑まざるを得なかった。しかしまだ大事は発生しておらずこれからまだ起こるのだ、と石涛氏は述べている。

そして内部で生きるか死ぬかの闘争をしながらも外圧に対しては一致団結する共産党支配体制は香港をきっかけに崩壊する、と云いきっている。何やらその背後で蠢動する外国の工作を感じさせる予言である。




8月29日に書いたものを再シェアします。8月末の段階でシナ共産党北京指導部側も反北京側も準備が整っていた。





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  1. 2014/10/03(金) 10:11:46|
  2. シナ政局
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

No title

 おお、丸山先生のお久しぶりの更新、とても嬉しいです。
 
 それにしてもなぜ今香港でこれほど民主化要求が盛り上がるのでしょうか?

 中共がいずれ牙を剥くことなど、香港返還時からわかりきっていた事ではありませんか?

 ワタシは香港返還前後の事を覚えていますが、あの頃多くの香港人がカナダやイギリスへ移民して、国籍を取得しました。

 イギリス政府は返還直前になって、香港の民主化を図りました。
 イギリスにすれば香港を民主化することで、取りあえず中国への返還を阻止したかったのでしょうが。

 でもあの頃は全然香港人が全然乗ってこなくて、この話はすぐにぽしゃったのを覚えています。

 あの時、香港住民達がイギリスの呼びかけに呼応して、香港民主化を成功させていれば、シンガポールのような独立国になる事だって、可能だったのではないかと思います。

 しかし今の状況ではそれは殆ど不可能ではないでしょうか?

 それにしてもあの頃と、今とで香港人の何が変わったのでしょうか?
 
 より厳しい状況で民主化を叫ばなければならない切迫した状況があったのでしょうか?
  1. 2014/10/04(土) 03:56:50 |
  2. URL |
  3. よもぎねこ #-
  4. [ 編集 ]

よもさま、

香港の特殊な状況は英米の情報工作にも有利なのです。

結論から言えば、つまり英米の情報工作機関が計画実行したものだ、というのがわたしの見立てです。
<オキュパイ・セントラル>、という方式や<雨傘革命>などという命名も、いわゆる<アラブの春>などと同根の<陰謀>(共同謀議)臭さを感じます。

6月10日の「香港白書」はそのような英米の共同謀議と策動を察知した上でのものだ、という一面もあったと思います。
北京の権力闘争が煮詰まった今を選んで英米が一気に仕掛けたのだと思われます。江沢民も自派の利益からそれに乗ったのでしょう。

もし、習近平が江沢民派の挑発と圧力に負けて武力弾圧を決断すれば、シナ共産党は世界から徹底的に孤立します。また、この騒乱が国内にドミノ式に伝播すれば仕掛けた方は願ったりかなったりです。

また、習近平が平和解決にこだわり党内で孤立し粛清されでもすればそれこそ党は始まって以来前代未聞の一大事ですから、これも英米の望むところでしょう。

さらに、その可能性は極めて小さいでしょうが、万一、習近平が香港の騒動を平和解決し同時に江沢民派を打倒できるとすれば、それは党益より国益を重視したかじ取りにならせざるを得ず、共産党支配を否定することになるので、これまた英米の思う壺ですね。

二重三重にうまく仕掛けられた罠、といえるでしょう。
  1. 2014/10/04(土) 18:03:24 |
  2. URL |
  3. 丸山光三 #-
  4. [ 編集 ]

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世界は変容する。変容させようとする力が作用するからだ。しかし、かってにそうはさせまいとする吾等の力を示そう。世界はやつらのものではなく、けっきょくは吾等のものであるべきだからだ。

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