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おわら風の盆

●Flickrをつらつら眺めていると「おわら風の盆」のイメージをアップロードしている方がいた。

owara.jpg


●たちまち若き頃の思い出が陸続とよみがえってきた。

●まだ学生だった頃、その当時の売れっ子作家・五木寛之が第一回目の休筆中でそれにあわせて文芸春秋から文藝春秋50周年記念出版として『五木寛之作品集』24巻が刊行され、それまで読んだことがなかった五木を毎月刊行される毎に読むことになったのは、彼の信奉者であった友人から強く勧められたからであった。

ituki.jpg


●その作品は文学とエンタテインメントの中間という意味で中間小説と呼ばれていた。たしかに読み飛ばすだけでは済まない何か文学のエッセンスが味付けになっているのだ。今のわたしならそれをポエジーと呼ぶだろう。

●その中の第何巻だったか忘れたが『風の棺』という小篇があった。それは毎年富山県富山市八尾(やつお)町(旧婦負郡八尾町)で毎年9月1日から3日にかけて行なわれている祭り「おわら風の盆」を背景にした作品だった。

●今となっては筋さえ忘れてしまったが作品と「おわら風の盆」そのものがもつ言い知れぬ悲哀感に若いわたしは強く惹かれてしまったのだった。

tateyama.jpg


●そのころ好きだった女子が富山出身だったことも幾ばくかの理由にはなっていたかもしれない。

●19歳だったわたしは盆の終わったころそろそろ立山から冷気が日本海へ降りてこようかという深まる秋の一日、八尾町を旅したことがある。それがきっかけだったのかどうかはすでに定かではないが、わたしは好んで旅行シーズンを避けては北陸のあちこちを一人で彷徨ったものだった。

owara3.jpg


●「おわら風の盆」の歌と踊りは独特であり、いわゆる盆踊りとは次元が異なる。わが国で最も美しい盆踊りといわれるのも理に適ったものだろう。その当時はじっくりと見る機会がなかった「おわら風の盆」だが今やYouTubeにアップしてくださる方がいて故国を遠く離れ若き日々も遥か昔に過ぎ去った老体の身でこうして気楽に楽しむことができる。



●今感じる悲哀感は踊りと歌よりはむしろわたし自身の通り過ぎた日々を哀惜する気持ちから湧き上がって来るものかも知れぬ。




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  1. 2016/09/29(木) 16:28:56|
  2. 気晴らし
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コメント

是非行きたい

良いですねえ。おわら風の盆!
私も若いころから一度は行きたいと思いながら果たせず、気が付いたら今になっていました。
youtubeで楽しませていただきました。有難うございます。
  1. 2016/09/30(金) 10:25:32 |
  2. URL |
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. [ 編集 ]

短足おじさん二世さま、

コメントありがとうございます。
25万人の人出ではちょいとひきますよね。
常連さんが毎年予約をしてしまうのでほとんど宿が取れないそうです。
それがまだ今ほどブームになる以前のことですから
今ではもっと厳しいでしょうね。
YouTubeがあってよかった、このことであります♪
  1. 2016/10/02(日) 20:35:49 |
  2. URL |
  3. 丸山光三 #-
  4. [ 編集 ]

おはようございます。

 仕事で富山は幾度も訪れましたが八尾の風の盆、宿も取れず行かずじまいでした。岐阜に住む会社の同僚がこの時期になると出かけてましたがやはり若い頃の想い出があったようです
  1. 2016/10/07(金) 00:52:35 |
  2. URL |
  3. inkyo #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

ご隠居さん、

こんにちわ。
宿がないと夜更けの流しが聞けないし夜明けの踊りも見ることかないませんからちょいとつまらないですよね。
もののあわれ、そのもののようなこの祭り、一度はじかに見てみたいものです。たぶんもう一生かなうはずもない夢であります凹凸
  1. 2016/10/08(土) 13:13:22 |
  2. URL |
  3. 丸山光三 #-
  4. [ 編集 ]

つい、懐かしくなって( ^ω^)・・・

こんばんは!
生粋の富山っ子です。
と言っても、離れて?十年、今は千葉県在住です。
八尾ではありませんが、立山連峰を背に育ちました。
おわら節は、少し歌えますし、盆踊りの時は、いつも踊っていました。
高校の時の友人に、八尾の人が何人かいて彼らはいつも、風の盆が近づくと嬉しそうにソワソワしていました。
近くに住んでいながら八尾の風の盆には、行ったことがありません。(そんな人、意外に多いのです。)
小さい時のことが想いだされ、すでに他界した父母のことが懐かしくなりました。
富山というだけで反応してしまう私です。
丸山さんはドイツ在住でいらっしゃいますよね。
時々ですが、読ませていただいてます。どうぞ、お体に気を付けて、いつまでも、お元気にご活躍ください!
  1. 2016/10/13(木) 16:14:43 |
  2. URL |
  3. オールドローズ #-
  4. [ 編集 ]

Re: つい、懐かしくなって( ^ω^)・・・

オールドローズさま、
コメントと暖かきお言葉ありがとうございます♪
わたしめの青春にとって富山はかなりの重要な部分を占めています。
魚津まで蜃気楼を見に行ったこともありました。
鱒の寿司の味も忘れられません。
そんなわたしゆえ越中の方とまたお付き合いできるのは嬉しいことです。
いまや月一の更新の怠けブログですが
よろしければまたおいでください。
  1. 2016/10/13(木) 19:50:44 |
  2. URL |
  3. 丸山光三 #-
  4. [ 編集 ]

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世界は変容する。変容させようとする力が作用するからだ。しかし、かってにそうはさせまいとする吾等の力を示そう。世界はやつらのものではなく、けっきょくは吾等のものであるべきだからだ。

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